100 人いれば 2 ~ 3 人はテスターを持っているでしょう。ホームセンターなどでコンパクトなものを安価で売っていますしね。 1,000 人いれば 1 人程度はオシロスコープを持っているかもしれません。でも、スペクトラム・アナライザーとなると ... これだけ身の回りに電波が飛び交っているのに ... ポータブルなのもありますが数十万円するし持ち運ぶには電源の確保も大変でした。
だけど。探せばあるものですね。標準価格でも $600 程度でバッテリーで動作するハンディ・スペクトラム・アナライザー RF Explorer 6G Combo なんてのが。実売はもっと安いしね。オフィシャルページは、 http://j3.rf-explorer.com/ から。
設計者は Ariel Rocholl さんという方のようで、 http://www.seeedstudio.com/blog/2012/08/05/meet-the-maker-ariel-rocholl/ サイトから開発インタビューが読めますが、手軽に周辺の電波状況を確認したいという意図で $100 スペアナを目指して開発したのがスタートのようです。例えて言えば、オープン・ソース・ハードウェアみたいな感じですね。しかし、あちらの方は「 $100 何とか」って好きですね。それが進化してここまできたみたいです。現在のこのモデルは、 スペアナとして使用できる周波数が 15-2,700 MHz と 4,850-6,100 MHz の 2 つのバンド帯になっています。凄い ! 十分です。
それと操作するボタンが少ないのが素晴らしい。 4 方向のカーソルキーと [ MENU ][ ENTER ][ RETURN ] だけ。野外だとこれは重要なポイントです。
電波状況は RF Explorer 6G Combo 本体の液晶で見られますが、 USB でコンピュータに接続すると、オフィシャルページからダウンロードできる RF Explorer for Windows というソフトウェアを使って詳細に見ることができます。設置状況はこんな感じでしょうか。
ソフトウェアは OpenGL を使ったものと、使わない軽量バージョンの 2 つがインストールされますが、画面はこんな感じ。 I/O は公開されているようで、スマートフォン用アプリケーションを作っている方もいるようです。
超優れものの玩具です !!
スぺクラム・アナライザーの機能以外に当初の Ariel Rocholl さんの開発意図にも含まれる機能と思いますが周囲の Wi-Fi のチャンネル使用状況をすぐに確認できる WiFi Analyzer なんてモードもあります。
まだ使いきれていないけど面白い。
この価格帯なら中学校とかの理科の授業で 1 台 1 班で使ええば面白いのにね。電波狩りとか ... (^^)
